台風後の洗車は早めがカギになるので、可能であれば翌日にでも洗車することをおすすめします。洗車機は傷をつける可能性もあるため、手洗い洗車がおすすめです。台風によって付着する汚れは、車の劣化を早めるなどさまざまなリスクがあります。そこで今回は、台風後の洗車方法や、台風前にすると良いことなどを詳しく解説していきます。
台風の後に洗車をした方がよい理由
・台風に巻き上げられた海水でサビてしまうため
・砂や鉄粉など雨水に含まれた汚れが塗装を傷めるため
台風は強風によってさまざまな汚れが巻き上げられます。普段車につかないような汚れが付着するため、早めの洗車が重要です。
台風に巻き上げられた海水でサビてしまうため
台風が襲来すると、激しい風や強い雨によって海水が吹き上げられることがあります。
車の下部に付着した海水がサビを引き起こし、車のボディや車輪にダメージを与えることがあります。
台風の後にできるだけ早く洗車を行うことで、海水に含まれる塩分や酸性物質を取り除き、サビや腐食を防止できます。
砂や鉄粉など雨水に含まれた汚れが塗装を傷めるため
台風が過ぎ去ると、車には大量の砂や泥、雨水に含まれた鉄粉などが付着することがあります。台風によって付着した汚れは、車の塗装を傷めたり、車体に小さな傷をつけたりすることがあります。
汚れが車に長時間付着していると、腐食が進んだり、塗装が剥がれたりすることがあるので、早めに洗車が大切です。
また、水滴が残ってこびりついた水垢「イオンデポジット」ができる場合もあります。
イオンデポジットとは、水に含まれるミネラルが車の表面に付着して起こる現象のことで、車の表面に白っぽいシミができます。
さらに、「イオンデポジット」が悪化すると塗装面が水模様に穴が開く「ウォータースポット」になります。ウォータースポットは、イオンデポジットよりも取り除きにくく、時間が経つとボディが陥没してしまう場合もあり、早めに洗車で取り除くことが大切です。
台風後の洗車のポイント
・最初はタイヤから洗う
・通常の洗車に加えて最初と最後の水洗いは入念に
・下回りの汚れも丁寧に洗う
・できるだけ早めの洗車を
台風後の洗車方法は、基本的にいつも通りの洗車の仕方と変わりありません。ただし、普段の洗車よりも汚れが多く付着している場合があるので、より丁寧に洗車する必要があります。
最初はタイヤから洗う
まずは、汚れがつきやすいタイヤとホイールを先に洗いましょう。汚れが強い部分から洗うのが洗車の基本です。ボディの洗車後に車の下回りを洗ってしまうと、タイヤやホイールについた汚れがボディに飛び散ってしまうことがあるからです。
最初と最後の水洗いは入念に
最初に車についている汚れを入念に洗い流すことが重要です。砂や泥が付着した状態で車体をスポンジやクロスで磨くと、車体を傷付けるリスクが高くなります。最初の水洗いは勢いよく水をかけて、表面についた汚れを取り除きましょう。
カーシャンプーを洗い流すときはすすぎ残しがないよう、細かい隙間などに気を付けて水をかけましょう。カーシャンプーが残った状態で乾いてしまうと、シミになる恐れがあるからです。
下回りの汚れも丁寧に洗う
台風後は特に下回りに塩分がついている状態です。サビや腐食を防ぐためにも、下回りは隅々まで丁寧に洗いましょう。
台風後の洗車の注意点
・ガソリンスタンドの洗車機は使わない
・水滴を残さない
台風後は砂や塩分などさまざまな汚れが付着しており、洗車機を使うと傷がつきやすいため、洗車機は使わないことをおすすめします。
洗車機のブラシは硬く、力加減の調整も難しいため、車体に付着した汚れと一緒に磨かれてしまうと、車に傷がつく恐れがあります。台風後の洗車は細心の注意が払える手洗いで洗車しましょう。
また、水滴を残さないようにすることも重要です。水滴が残ったままの状態で乾いてしまうと、水垢のような跡が残り、塗装を傷つける原因となります。洗車中には水滴を残さないように、クロスで十分に拭き取ることが大切です。特に、車の窓やボディの隙間は拭き残しが多い箇所です。隅々まで水分を取り除くよう意識しましょう。
洗車のときのおすすめの道具
・高圧洗浄機
・カーシャンプー
高圧洗浄機は、水を高圧で噴射して車体を洗浄するための道具です。圧力を調整できるため、汚れが強い箇所は高い圧力で噴射し、汚れが弱い箇所は低い圧力で噴射することができます。また、車体に付着した泥やほこりなどを一気に除去することができるため、手洗いだけでは落としきれない汚れも簡単に落とせます。
カーシャンプーは、車体を洗浄するための洗剤です。市販されているものには、車体の汚れを落とすだけでなく、ワックス効果などで塗装面を保護する成分が含まれているものもあります。
ただし、車の塗装に合わない洗剤を使用すると、車体に傷が付いたり、色落ちする恐れがあるので注意しましょう。水で泡立てるものや、スプレータイプ、シートタイプなどと種類も豊富です。
水洗いだけでは落としにくい砂や塩分の汚れも、高圧洗浄機とカーシャンプーを使用すれば丁寧に落とせるでしょう。
【車を台風から守る】台風前の対策
台風前に対策を行っておくことで、台風から受ける傷や汚れを減らせます。台風後の洗車も楽になるので、可能であれば実施をおすすめします。
・カーコーティングをする
・ボディカバーをする
・ストレッチフィルムを巻く
・屋内へ車を移す
カーコーティングをする
車にコーティングを施すことで、塗装面を保護し、雨水や風化から守れます。特に、ガラス系コーティングを施すと、撥水性が高くなり、雨水を弾いて汚れがつきにくくなります。
ボディカバーをする
ボディカバーをかけることで、車体を直接的に風や雨から守れます。ただし、カバーが外れないよう縛る必要があります。台風でカバーが中途半端に外れてしまうと、カバーによってボディが傷つけられる可能性があるからです。
ストレッチフィルムを巻く
ストレッチフィルムを巻いて車体を保護する方法もあります。ストレッチフィルムは、ビニール袋と比べて強度が高く、風に強いため、強力な風でも飛ばされにくくなります。
屋内へ車を移す
台風が来る前に、できるだけ車を屋内に移すのが最も安全な方法です。台風が通過するまで、近くの立体駐車場などに駐車しておくとよいでしょう。
台風の後でもサッと洗車ができるカーシャンプー「WASH HOUR」
NILESの「WASH HOUR」は、洗い流し不要のカーシャンプーです。水で泡立てて使うカーシャンプーは部分使いが難しいですが、「WASH HOUR」はスプレータイプなので気になる部分だけに使用することが可能です。
また、ボディだけでなく、タイヤやホイール、窓ガラスと車のあらゆる箇所に対応しているので、台風によって汚れた車全体をすぐに落とせます。
「WASH HOUR」はワックスコーティング効果もあるカーシャンプーなので、台風前に洗車しておくことで汚れや傷を防げます。普段の洗車にもおすすめのカーシャンプーです。
台風後は早めの洗車が大切!
台風によって付着した汚れは時間が経つと落ちにくくなったり、ボディが腐食したりする可能性があります。車を守るためには、早めの洗車が重要です。
スプレータイプのカーシャンプーなら、車体に吹きかけてクロスで拭き取るだけなので、時間がない方でも手軽に洗車ができます。台風後に洗車の時間がなかなかとれない場合は、短時間で洗車が完了するスプレータイプのカーシャンプー「WASH HOUR」を使ってみてはいかがでしょうか。