車にこびりついた花粉の落とし方は?愛車を傷つけずに対策する方法も解説

車にこびりついた花粉は、シミになり通常の洗車方法では落ちないことがあります。放置すると傷や塗装の剥がれにつながる可能性もあるので、早めに対処することが大切です。

そこで今回は、車にこびりついた花粉の落とし方や対策方法について解説します。

車のボディに花粉がつくとどうなる?

車に花粉がつくと白または黄色っぽくなります。乾いた状態のままなら風で飛んでいくことも多くあります。

ただし、花粉が付着した状態で、雨などで濡れてしまうと花粉の表面を覆う膜が壊れて「ペクチン」という成分が外に出てくることがあります。ペクチンは天然のゲル化剤であり、ベタベタした感触です。

ペクチンが付着したまま放置するとシミになってこびりついてしまい、なかなか落とせなくなります。さらに、塗装の組織内に入り込むと乾燥したときに塗装を収縮させてしまうこともあります。

また、車内に花粉が入り込んでしまった場合、花粉症の方は強いアレルギー症状に悩まされることになるでしょう。

花粉と黄砂の見分け方

黄砂はユーラシア大陸にある砂漠から強風に乗って、日本を含む東アジアへと飛んできます。飛散時期は3月から5月にかけてピークを迎えます。黄砂は砂なので、花粉と違って水に濡れてもベタベタしません。

花粉と黄砂は、車体に水をかけてベタベタするかどうかで見分けられます。黄砂は花粉と同様、放置するとシミになるので早めの対処が必要です。

黄砂はこまめに水で洗い流しましょう。むやみにこするとキズがつくので、水だけで落ちない場合は、カーシャンプーを使用してやさしく落としてください。

車につく花粉の種類

花粉にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や飛散時期が異なります。地方によって飛散時期が多少前後する場合もあります。花粉の飛散時期の目安は以下の通りです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
スギ
ヒノキ
イネ
ブタクサ
ハンノキ
ヨモギ
カナムグラ

※黄色:飛散時期、赤色:飛散のピーク

スギ花粉

スギ花粉の飛散時期は2月から4月にかけてピークを迎えます。冬の期間に暖かい日が続くと飛散時期は早まり、逆に寒い日が続くと遅くなります。本州で多く見られ、アレルギー症状を引き起こす花粉の1つです。

ヒノキ花粉

ヒノキ花粉は周辺にヒノキの木がなくても、風の状態によっては数十kmも離れた場所に飛んでいく可能性があります。ヒノキの木がほとんどない都会にも飛来し、花粉アレルギーを持つ人を悩ませます。飛散時期は3~5月がピークです。

イネ花粉

イネ花粉は草木花粉であり、スギやヒノキと違って、風に乗って遠くに飛ばされることはほとんどありません。

真冬以外は飛散しているため、飛散時期が長いのが特徴です。飛散時期は場所によって若干異なります。

ブタクサ花粉

ブタクサ花粉は8~10月と秋に飛散します。粒子が小さいので気管支や肺に入りやすく、アレルギー症状として鼻炎症状以外に咳などもみられる場合があります。

ハンノキ花粉

ハンノキ花粉は草本花粉の一種で、風に乗って遠くに飛ばされます。北海道と北陸地方に多くみられ、粒子が小さいことからブタクサと同様にのどの違和感や咳の症状が現れることがあります。

ヨモギ花粉

ヨモギ花粉は草本花粉であり、飛散時期は8~10月です。雑草が生えている河川敷や空き地などに生息しており、鼻炎症状や目のかゆみがアレルギー症状として確認されています。

カナムグラ花粉

カナムグラ花粉は、飛散量は少なめですが道端など身近に生息しています。カナムグラ花粉症を持つ人は、メロンやスイカなどで口腔アレルギーを引き起こす場合があります。

車のボディにこびりついた花粉を取り除く方法

車のボディにこびりついた花粉は、通常の洗車方法では落としきれない場合があります。

花粉がなかなか取れない場合に、有効な方法には以下のようなものが挙げられます。

・カーシャンプーで洗い流す

・お湯を流す

・ヒートガンを使用する

・夏場まで待つ

カーシャンプーで洗い流す

まずはたっぷりの水で花粉を落としましょう。水で洗い流す前にカーシャンプーを使うと、磨く際に花粉を巻き込んでしまい、細かい傷をつける可能性があるからです。

カーシャンプーはしっかりと泡立てて、ゴシゴシこすらず丁寧に磨きましょう。花粉のペクチンが付着してベタベタしている場合は、水とカーシャンプーだけでは落ちないこともあります。

お湯を流す

水とカーシャンプーで花粉が落ちない場合は、お湯を使いましょう。ペクチンは熱に弱いので、お湯で落ちる場合があります。まずは、50℃程度のお湯を流して様子を見ます。それでも落ちない場合は、温度を上げて70~80℃のお湯で流してください。高温であればあるほど効果は高くなります。

ヒートガンを使用する

ヒートガンとは、少量の風量で熱風を吹き出す工具のことです。高温すぎると塗装が剥がれる可能性があるので、個人で扱うのは危険です。ヒートガンの代わりにドライヤーを使う方もいますが、誤って車を傷つけないためにも業者に依頼するのがよいでしょう。

夏場まで待つ

夏場は太陽の熱によりペクチンが壊れ、自然にシミが消える場合があります。お湯を流す方法は大量の水が必要であり高温の場合は危険も伴うので、安全に除去するなら夏まで待つのも1つの手です。

車内に入り込んだ花粉を取り除く方法

花粉は車の表面だけでなく、車内にも入り込むことがあります。花粉症を持っている方は、アレルギー症状に悩まされる場合もあるのでこまめに取り除く必要があります。

・粘着シートで花粉を吸着・除去する

・掃除機で花粉を吸い取る

・マイクロファーバーやモップ等で花粉を拭き取る

・空気清浄機を搭載する

・エアコンフィルターを交換する

粘着シートで花粉を吸着・除去する

座席に付着した花粉には粘着シートが取りましょう。乗車する前に衣服についた花粉を除去することも有効です。

掃除機で花粉を吸い取る

座席の奥や手が届きづらいところは掃除機で吸い取ると、車内の隅々まで花粉を取り除けます。ただし、花粉が舞い上がらないよう注意しましょう。

マイクロファーバーやモップ等で花粉を拭き取る

ダッシュボード周りはマイクロファイバーやモップなどで拭き取るとよいでしょう。水分を含んでいれば花粉を除去しやすいので、ウェットシートでも構いません。

空気清浄機を搭載する

空気清浄機を搭載すれば簡単に花粉を除去しやすくなります。常に車内に設置しておくことで、飛散時期が異なる花粉や黄砂の対策ができるので便利です。

エアコンフィルターを交換する

花粉の多い時期はエアコンフィルターを頻繁に交換しましょう。フィルターに花粉がこびりついていると、どんなに車内を清掃してもエアコンを回したときに飛散してしまうからです。

一般的なフィルターの交換目安は1年に1回程度です。しかし、花粉の飛散量が多い時期は1年を経過していなくても、走行距離が7,500kmほどになったら交換するとよいでしょう。

車につく花粉の予防対策

花粉によるボディへのダメージを予防するにはコーティングが効果的です。花粉にはさまざまな種類があり1年を通して飛散しているので、頻繁にコーティングすることをおすすめします。

また、車に乗り込む前に衣服についた花粉を落とすと、車内の花粉付着を予防できます。

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